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2010.08.26

リアプロテレビの心臓部の光学ブロックの寿命

リアプロテレビはランプの光を光学ブロックというこのパーツを使って赤、緑、青のフィルターを通して三色の色に分解している。写真の右側からランプの光が入ってきて、左側の3つのフィルター部分から色のついた光線が照射される。

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それがそれぞれの色を担当する液晶画面を透過して、再びプリズムで合成されて、レンズでスクリーンに投射される。

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私が愛用してきたKDF-60HD800は色合いがおかしくなるという不具合で出たが、その原因が光学ブロックを摘出してみて初めて理解できた。液晶そのものの不具合ではなく、緑色のフィルターの接着面が剥離してきてヒビ状の模様が出てきてしまったのだ。赤や青のフィルターはまだ綺麗で問題なかった。高熱にさらされる部分なので無理もないが、こういう単純な部分が寿命を迎えるわけだ。もしフィルターを接着するという設計ではなく、色付きのガラスを使っていればこういう問題は起きないはずだ。8年程度持てば良いという設計でのコスト計算なのだと思うが、的確な時期に寿命を迎えたと言える。

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このフィルターの剥離した模様が画面に出ている

修理となるとこの光学ブロックの交換で6万円ということだ。現場でフィルターを剥がして、貼り直しであれば、それほどの金額はかからないはずだけど、実際には全部アッセンブリー交換となってしまうわけだ。液晶そのものも含めての値段だったら仕方ないが、光学ブロックだけでこの値段というのはちょっと高い気もする。

これは余談だけど、パソコンのモニターキャリブレーターも1-2年くらいで寿命を迎えてしまうケースが多い。私がこれまでに歴代2台使っているが、どちらも使っているうちにキャリブレーションすると変な色になってしまう不具合が出るようになった。その時も分解してみたが、センサーの前に色を分解するフィルターがついていた。こういうプラスチック系、フィルム系のローコストのパーツが変色、脱色してしまうのだと思われる。

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コメント

川原様はじめまして
突然失礼します。小野と申します。
60HD800で検索してここにたどり着きました。
すでに時、遅し、ですが、結局、破棄されたのですね。当方では逆に同様な事象になった60HD900を入手し、捨てるのももったいないので修理に挑戦してみました。で、問題の「フィルター」は「偏光板」で、紫外線と熱の両方に弱いです。特にHD800以前はランプ前の紫外線除去がされていないのでHD900以降では青だけの偏光板やけが、緑にも及びます。究極の対応は「ワイヤグリッド偏光板」にこのフィルターを張り替えることです。私のほうでも、最終的にワイヤグリッド偏光板を入手して実験したいと思っています。
では、駄文、失礼しました。

投稿: kei0804 | 2011.02.06 10:17

■小野さま:

貴重な情報ありがとうございます。

張替えしてキレイに表示するようになったら、ぜひ教えてください。楽しみにしています。

投稿: かわはら | 2011.02.06 15:37

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