中国でのゴミの扱い
中国の道路を歩いていて驚くことの一つにゴミの散乱があげられる。ボーっと歩いているとこういうゴミを踏んでしまって大変なことになる。
お店や屋台でも食べ残しを、そこらへんに吐き散らすのは当たり前、ゴミは路上に捨てるのが当たり前という状況なのだ。ある程度長い期間中国に滞在しているとそういうことにも慣れてくる。サトウキビを買って、歩きながら吸い残したカスをそこらへんに吐き出して捨てるということも罪悪感なくできるようになる。自分がやらなくても街中ゴミだらけなのだから。
そして、散らかったゴミは市の職員やお店の人がこうして人海戦術で清掃作業しているのだ、散らかしては、回収を繰り返して均衡を保っている印象だ。
そして、もう一つゴミ関連でびっくりしたことがある。買ったお弁当の発泡スチロールの容器を通訳さんが、わざわざ箸で穴を開けてから捨てているのだ。訊く前に自分で色々考えてみた。腐敗臭がこもらないようにするため?汁を流すため?どうしても理解できないので、「何で穴を開けているの?」と訊いてみた。するとその答えは・・・・。
「穴を開けないと回収した人がそれを再利用して、汚い容器でまた自分が食べさせられるハメになるから」
という言葉を聞かされた。
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コメント
容器に穴を開ける理由こそが、この国の全てを物語っている気がします。凄く貴重な話を聞かせていただき、ありがとうございました。ツアー旅行では仕入れられない話ですよね。
ゴミを撒き散らす人と、掃除する人で保つ均衡というのも、写真を見ながら頷いてしまいました。この均衡は、ある意味「雇用」も絡んでいるので、余計な行動を起こしたら(ボランティアで街の一斉清掃をするなど)清掃労働者から罵声を浴びそうな気がします。
投稿: kaji | 2009.06.20 02:25
■kajiさま:
おっしゃる通り、ホテルと観光地を往復するだけのツアー旅行では、こういう実情に触れる機会はまずないでしょうねぇ。今回は仕事で庶民の行動範囲の中で動くことができて、ラッキーでした。
中国では人口がたくさんいるので、人海戦術で全てが進んでいますね。街の清掃作業、お店の従業員はもちろんですが、工場生産などでも同じことが言えると思います。
投稿: かわはら | 2009.06.20 08:55