同じ地点でも異なる緯度経度を持つ
今まで@niftyの地図検索サービスでURLに緯度経度の情報が数値として出ていたので、それをそのままカーナビの目的地設定の時に入力すればほぼピンポイントで目的地に到着できた。
しかし最近地図の仕様が全く変わってしまい、従来の緯度経度の情報をそのまま得られなくなった。北緯35度、東経140度からはじまるそれらしい数値をページ内にURL表示されるようになったので、それを設定してみたら、とんでもない全然別の場所となってしまう。
どうしたものかと思って色々ウェブで情報を調べていたら、従来の@niftyやカーナビでの緯度経度の情報は『日本測位系』というもので、新しくなった地図の仕様は『世界測位系』というもので全く別物らしい。googleマップをはじめ、軒並み他のサービスもみんなこの仕様みたい。地球は楕円だが、球として扱うか、あるいは楕円だとしたらそこの中心はどこに定めるかなどによって誤差が出るし、GPSや天体を利用した正確な測量ができるようになったことによって基準点が違うから両者の間には数百メートルの違いがあるらしい。
しかもややっこしいことにここで得られるURLに記載されている座標のデータは小数点以下が10進数で、緯度経度の入力にあたっては60進数で変換してやる必要もある。単純に小数点以下に60をかければ変換できるのかと思ったが、どうもうまくいかない。変換する場所によっても違うらしい。
そこでカーナビに設定するためには以下のような手順を取ることになる。
1.一般的なウェブ上での地図サービスで住所から目的地を検索してピンポイントの場所をつかむ2.国土地理院の地図閲覧サービスで上記の場所と同じ地点を見つけてそこをクリックして『世界測位系』での緯度経度をチェック
3.『世界測位系』から『日本測位系』へ変換
(緯度については概ねマイナス12秒、経度についてはプラス12秒程度みたい)
カーナビの住所検索でピンポイント検索できない場所はかなりややっこしい準備が必要となる。
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